【岡崎の魅力】ド素人がゆく!!岡崎・神社仏閣の歩き方「満性寺&密峰寺編」

 

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”S氏”は私が知る限り、岡崎随一の趣味人である。

その彼が、ある日フェイスブックにギンヤンマ(緑色のトンボ)の写真をあげるから、田舎の池にもよくいたな~と懐かしくなった。

だから、「行く?」と誘われたときは、「行く!!」と2つ返事で了承!!

そんなS氏が汗を拭き拭き事務所へ現れたのが、体感温度が40度を越えようかという、ある8月の真夏日。

「今日は、満性寺さんで、宝物の”ムシボシ”してるよー。ギンヤンマのついでに行く?」

もちろん、『ムシ』つながりなら行くしかない。

と、ウキウキ事務所を後にしたのでした。

 

***

 

【岡崎の寺院①】田生山 菅生院 満性寺

密峰寺
愛知県岡崎市、名鉄東岡崎駅から、たったの徒歩7分で行けてしまう距離にある満性寺。

いわゆる「重要文化財」と呼ばれる、ありがた~い宝物が眠るお寺さんである。

 

ちなみに、お恥ずかしながら私は神社仏閣の知識はほとんどない。

ムシボシって、「蒸し干し」なのか「虫干し」なのか、というくらいの素人なので、どうぞ安心して読んでいただきたいです////

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さて、お宝いっぱいのお寺で、重要文化財が公開される!という高揚感を胸に、満性寺へ到着。(写真は宝物庫。戦後に建てられたので、まだ新しい)

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鎌倉時代に建てられた由緒あるお寺は、足利尊氏さんが開運祈願をしに立ち寄ったという歴史もあるそう。浄土真宗という、お経を唱えるだけで極楽へ行けてしまうという、比較的ゆる~い宗派ということで、親しみを持って中へお邪魔いたします。

(※宝物の撮影は禁止です。参考画像をあげますので、みなさまのイメージ力による補完をお願いいたします)

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入って正面に、さっそく大きな絵の掛け軸を発見。スゴイ、スゴイ!! テンションがあがります↑↑↑

上の参考画像のように、部分でコマ割のようにエピソードがあります。昔のマンガ?

結構、色が鮮やか。でも、よく見ると何やら鬼とかたくさんいるし、燃えてるし、ちょっと物騒な・・・

簡単に説明するならば、

①阿弥陀如来を信じなかったら国に疫病が流行って、大変なことになった。

②改心して信仰したら、病が収まって平和になった。

③その信仰を、物部氏がぶち壊す。

④それで天皇が病に倒れ、崩御・・・

⑤おこった太子(息子)が、物部氏に戦争を挑む

⑥物部氏はその間もやりたい放題。仏像を壊そうとしたり、湖に放り込んだり(ヒドイ・・・)

⑦太子が湖から仏像を引き上げると、何事も変わることなくありがたいお姿(さすが!!)

⑧なんやかんやあって、太子は木にはまったり、木像を掘ったりしながら戦を続け、

⑨ついに、物部氏を倒したのであった!!

⑩国は信仰をとりもどしました。めでたし、めでたし。

というような、内容の絵でした。(違ってたらゴメンナサイ)

中を進んでいくと・・・本堂では数々の木彫りの仏像が、虫干し中

おや?なんだか、がりがりに痩せてアバラ骨が浮き上がった、つら~い顔した仏像が立っています。

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(※参考・写真は臨済宗 建長寺派 瀑布山常保寺の出山釈迦像)

 ⇒詳しく知りたい方は、臨済宗 建長寺派 瀑布山常保寺のHPまで

「どうしてしまったんでしょう?」

その問いに、S氏が答えました。

「これはねー、苦難の修業を終えて、雪山から出てきたお釈迦様の姿を表したものなんだ」

おお・・・、そうかー。大変だったのね。

お釈迦様の諸先輩方の修業方法は、当時いかに自分の肉体を苛め抜くか、そのツラさに耐えて心をコントロールできるか、というものだったそう。

いわゆる「苦行」というもので、

(苦行その1)・呼吸を止めたり、

(苦行その2)・長い期間からだを洗わず汚くしたり、

(苦行その3)・ツバを吐かれて棒で打たれたり?!!

と、ありとあらゆる苦しい状態を開発しては試していたようです。

お釈迦様も山の中で絶食の「苦行」を実行するのですが、6年やって、「これ、無意味。」と悟られて、山から降りていらっしゃったそう。

服も身体もボロボロで、表情もなんだか辛そうで、そういえばお釈迦様って人間だったんだな~と思い出しました。あの、安らかなお顔からは想像もつかない、人らしい一面を垣間見ることが出来ました。

「上を見てごらん」

S氏の声につられて顔をあげると、のペイントが施された天井に仰天。

赤、青、緑・・・とってもきれいだけれど、残念ながら写真禁止。しかし、これは中に入ればいつでも見れるので、必見です。

龍の顔をした鳥が飛んでたり、天女さまが舞ったり、女の顔をした鳥が空をただよっていたり・・・。

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(※参考画像)

「あの、女の顔がついた鳥は、迦陵頻伽(カリョウビンガ)。極楽浄土に住むとされる、非常に美しい声で歌う鳥なんだよ」

ちなみに、足がニワトリなのは秘密です。

本堂には冷え冷えの麦茶が用意されている心遣いが、なんとも嬉しい。扇風機の風に、ヒンヤリとしたのど越しが、心地よいです。

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そしてついに来ました。重・要・文・化・財!です。

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(※参考画像、パンフレットより)

「色紙阿弥陀経」 平安時代の宝物。

青、紫、白、茶色、緑の5色に金箔を散らした非常に美しい紙が交互につなぎ合わされて、長い一巻のお経になっています。

まさに、私がこれまででみた中でダントツに美しいお経でした。

こんなお経は、色紙阿弥陀経の中でもあまりないため、とっても貴重なんだそう。

確かにこれは、「宝物」と呼ばれるのにふさわしいな~と納得。

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この他にも、人が死んだら何日目で閻魔さまに連れて行かれて、49日目でどうなる、みたいな、亡くなってからのあの世でのプロセスが描かれた掛け軸がズラリ。

「こんなん見ると、悪い事できないな~」

「悪い事させないために描いたんだよ、きっと」

「そりゃ、そうですよね・・・」

のんきに見て回ってるけど、心から信じ切っていた昔の人にとっては、恐怖に震えあがってしまったであろうと気の毒になるくらい恐ろしい絵の数々。わたし、現代の生まれで、本当に良かった~と、しみじみと思う。

 

さて、これまでお付き合いいただけたなら、私がほぼ無宗教であることは確実に証明できたと思います。

そんな不道徳な私が、なんとここで!!「100万のお経をとなえる(のと同じだけの)徳を積む」偉業を達成してしまうのです。

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そのカラクリが、コレ! 『マニ車』

ドラえもんの道具なんて目じゃないぐらい、スゴイです。

円柱状の巨大な筒の中には、ギッチリとありがたいお経が詰まっているらしい。

それを、ぐるーり、回転させると・・・、お経を唱えたのと同じ効果が?!

わたし、これで極楽浄土へ行けてしまうの?!

そんなんでイイの?! 浄土真宗。。

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さっそくググッと回し始める。

しかしこれが、結構重い。

自分の軽い気持ちとウラハラに、ずっしり感じる手ごたえ。なんだか、不謹慎な私の心を諌められているような気持ちになって恐縮。

半周回す前に、「手伝うわ~」という声がして、急にハンドルが軽くなる。

ありがとう、見ず知らずの参拝のおばちゃん。。

「いいことしたな~」と能天気にマニ車を撮影。

いや~、思った以上に楽しかった。満性寺さん、ありがとう!!

と、その場を後にしようとした、その時。

 ・・・実は、満性寺のすぐお隣に、宗派の違うお寺さんがあることを、あなたはご存知か。

S氏が、フフと笑う。

視線の先には、弘法大師と筆で力強く描かれた白い旗が、パタパタとはためいていた。

 

***

 

【岡崎の寺院②】 菅生弘法 三如山 密峰寺

密峰寺

 

いや~、さすが京都に並ぶくらいお寺が多い岡崎市

一口にお寺さんといっても、平然と、あちこちに立ち並んでいるお寺が、作られた時期も、宗派も、信仰方法も、由来も、それぞれが違って今の時代に存在するのって、実はすごい事なんじゃない?と、少しハッとなる。

「行ってみようよ、せっかくだから」

S氏に促され、(どうやらS氏が行きたかったもよう笑)階段を上がって、お隣の境内へ足を踏み入れる。

何やら、・・・。

お供え物やらお花やらが、とてもきれいに飾られていた。

お花を飾っていた女性に話しかけると、中を見ていいよとのお言葉に甘えて、本堂へ。

今日はツイてるなー♪と思いながら引き戸を開けると、フワッと冷気が!

ああ、クーラーが心地よくて、ホッと一息ついてしまう。

天井を見上げると、「わあっ、キレイ!」と思わず声をあげてしまった。

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何だろう?金色の灯篭みたいのが、たくさんぶら下がっていて、すごく煌びやか。

一つ一つに名前が書いてあるので、檀家さんなのかな・・・と思っていると、写真OKの許可をいただけたので、パチリ。

奥に、サバを持つ仏像があり、ご本尊の「鯖大師」だと教えてもらう。

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サバを手にする「さば弘法大師」とは、なんとも驚き。奥の方にいらっしゃいます。

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こちらの寺院は、大正時代に開創したのが始まりだそうです。

ちょうどお盆の準備中で、たくさんの野菜や果物が飾られていて、そんな中に精霊馬(なすびの牛ときゅうりの馬)を発見。

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いただきもののお野菜に、赤いマッチ棒で目を作っているところを見学させてもらう。

お盆にご先祖様がキュウリの早馬で帰ってきて、帰りはゆっくり牛に乗って帰るという説や、

牛には荷物を載せるんだという説やら、いろいろあるようです。

それにしても、このナスビ、すごく長い。。。

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(一般的な精霊馬の参考画像)

 

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(密峰寺の精霊馬)

なすびはモリッとしているから牛に例えられるはずなのに、キュウリよりシュッと長いなすびがおかしくて、ずっと眺めていられる。

充分堪能できたところで、お礼を言って、お寺を後にしました。

メダカがハスの鉢の中でピョコピョコ泳いでいて、なんともカワイイ。

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最後に、本来の目的であったギンヤンマを探しに行きました。

S氏が、ギンヤンマを見たいならココ!!と連れてきてくれたのは、竜美ヶ丘公園

本当に何でも、よく知っていらっしゃいます・・・(驚きを隠しきれないです)

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池にはびっしりとハスの葉っぱが密集していて、その上をものすごい速度でトンボたちが戯れている。

羽がキラッキラッと太陽の光を反射するから分かるけど、あまりの速さに動体視力がついていかないよ・・・

ギンヤンマは、ずーっと飛んでて、ほとんど止まらないんだよね」

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S氏がカメラを構えてそう呟きながら、ピントを合わせられずに困り果てていました。

(写真は、オオシオカラトンボを撮ろうと狙うS氏の様子)

そういえば、誰かがハエを追い掛け回して、室内に止まらせないようにしてたら、10分で力尽きて死んでしまったという話を聞いたことがある。昆虫が飛ぶって、スゴイエネルギーを使うことだろうに、このギンヤンマさんはどうなっているのかしら・・・

何度トライしても、おちょくるように目の前をサッと横切るのを見て、仕方なく場所移動。

ずーっと反対側に移動すると、ギンヤンマのカップルたちが3対、産卵中なのを発見。

とと、止まってます!!

どうやら、この瞬間を狙うしかないらしい!!

すごい集中力を発揮したS氏がついに、ナイスショットを収めることに成功!!

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(※これは私のケータイで撮ったものなので、全然見えない・・・)

今日の目的、無事達成です♪

 

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そんなこんなで、神社仏閣をシロウト目線で思いっきり楽しんだ1日。

岡崎市には、神社・お寺・お地蔵様などが数多く存在し、正直その数に驚かされます。

一見生活に溶け込んでいますが、よくよく探せばまちなかのいたるところに神社仏閣の影を見つけることが出来ます。

その中には、今回の重要文化財「色紙阿弥陀経」のような、本当に貴重な宝物が収められているところもたくさんあって、全国の神社仏閣ファンにとってはよだれが出るような贅沢な土地でもありますね。

入ってみれば、お寺の人たちは親切で、面白いお話もいろいろ聞かせてくれるし。

休日にちょっと俗世を離れて、ゆったり心の洗浄をしたいな~と感じたときは、もっと馴染み深いモノとして、気軽に寄ってみるのはいかがでしょうか。だって、せっかくこんな身近にあるんだもの。

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門はいつでも開かれているのです!

そう教えてくれたS氏に感謝のお礼を。

今日は、盛りだくさんの3時間、どうもありがとうございました^^

⇒満性寺

⇒密峰寺